「第3回フードバンクこども応援全国プロジェクト」実施報告
一般社団法人全国フードバンク推進協議会は、給食のない夏休み期間中に子どものいる困窮世帯への食料支援を全国的に拡大するために、全国各地の加盟フードバンク22団体と協力して行った「第3回フードバンクこども応援全国プロジェクト」が完了しました。

■プロジェクト概要 ・名称:第3回フードバンクこども応援全国プロジェクト ・実施時期:2022年7月2日~9月30日 ・参加団体数:22団体 ・対象:主に子どものいる困窮世帯 ・支援世帯数合計:17,675世帯
■こども応援プロジェクトとは
「こども応援プロジェクト」とは、給食の無い夏休みや冬休みに、フードバンク団体が行政(福祉課等)や社会福祉協議会に加え、小中学校などの教育機関等と連携して、子どものいる困窮世帯に食料支援を行うプロジェクトです。
「フードバンクこども応援全国プロジェクト」では、これまで団体ごとに実施されていた「フードバンクこども応援プロジェクト」において全国各地の連携を図り、全国的なキャンペーン活動として実施します。
■プロジェクトの背景・目的
日本国内における子どもの貧困率は13.5%(2018年時点)であり、実に7人に1人の子どもが貧困問題を抱えています。そのような子どもは、1日のうち十分な栄養が取れる食事が給食だけであることも珍しくありません。
また、新型コロナウイルスの影響により、生活困窮世帯の増加や社会的な孤独・孤
立の問題が深刻化しています。
このような状況を受けて全国フードバンク推進協議会及び加盟フードバンク団体は、給食のない夏休み期間中に集中的な食料支援活動を行うことで、これまで把握することのできなかった貧困層の早期発見や早期支援、子どものいる困窮世帯に対する食料支援の全国的な拡大を目的としてフードバンク子供応援全国プロジェクトを実施します。
■昨年実施した同プロジェクトの実績
第1回フードバンクこども応援全国プロジェクト(2021年7~8月) 支援世帯数:延べ14,000世帯 第2回フードバンクこども応援全国プロジェクト(2021年12月~翌年1月) 支援世帯数:延べ10,600世帯
■活動報告
本プロジェクトにご賛同いただいた協力企業の皆様からたくさんの食品をご寄贈いただき、目標としていた15,000世帯を大幅に超える17,675世帯に、食品を届けることができました。 また第2回時にクラウドファンディングでいただいたご支援の余剰分は、各地のフードバンク団体が子育て世帯に食品を届けるための配送料等に活用させていただきました。 本プロジェクトを支えてくださった皆様のおかげで、直接支援*が15,122世帯、間接支援*が2,553世帯分、合計で17,675世帯の食品を、食の支援を必要とする全国の子育て世帯に届けることができました。 *直接支援:子ども食堂等の他団体への提供分を除いた、自団体から支援世帯へのパントリー活動や 配送による延べ支援世帯数(お弁当は除く) *間接支援:パントリー活動等を行う子ども食堂等、他団体へ提供した食品の重量(世帯数で換算) 本プロジェクトを支えてくださった皆様への感謝をこめて、ご報告させていただきます。 全国フードバンク推進協議会では、今後も全国プロジェクトを継続して実施することで、コロナ禍において生活に困窮する世帯への食料支援活動を、全国的に拡大して参ります。
なお、第4回プロジェクトは12月を予定しております。
今後とも皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。