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-全国フードドライブキャンペーンを開催して-

日本各地のフードバンク団体が、全国フードバンク推進協議会の呼びかけに応じ、12月から1月末まで、『全国フードドライブキャンペーン』を開催しました。 参加したのは日本各地に事業所を置く、フードバンク 9団体。常時フードバンクキャンペーンを実施し、食品回収を呼びかけている団体もあれば、不定期に開催している団体もあります。  11月に全国フードバンク推進協議会を発足させたことをきっかけとして、これまで各フードバンク団体がそれぞれの地域で行ってきたキャンペーンを、全国規模で同時期に開催しようと、これまでない新しい試みにチャレンジしました。 キャンペーンに際しては初めての試みということもあり、メディアの取材も多く受け、野球選手の岩隈久志投手に応援メッセージを提供頂くことも出来ました。 期間終了後、集計した食品提供量は実に11トンと473キロ。予想を超える量の食品を提供頂き、改めて、全国規模でフードバンク各団体が集結することの力の大きさを感じることができました。 今回、全国規模で開催した主な狙いは、各団体が支援用の食品を確保する事、そして市民・行政・企業への認知度向上です。これは協議会の設立趣旨でもあります。 フードバンク活動が日本全国に浸透すること、そして人々の関心を高める為には、市民・行政・企業、関係する全ての当事者の協力が必要不可欠です。 特に日本は欧米と比べ、フードバンクが成長するための環境が整っていないため、行政への施策提言、そして企業の協賛、協力はなくてはならないものです。 今回、全国規模でキャンペーンを実施することによるイベントとしてのインパクト効果も視野に入れつつ、市民、行政、企業への認知度向上も一つの目的としていました。そして今、その成果は着実に表れ始めています。 参加団体の一つでは、今まで実現されなかった公共の場での食品回収ボックスの常設が、このキャンペーンを通して認められることになりました。 全国的には行政、企業のフードバンクに対する認知度はまだまだ低いと考えられますが、昨年11月の協議会発足、そして今回の全国規模でのキャンペーンを通し、日本の社会にフードバンクが静かに、確かに、根付き始めていることが感じられます。

全国各地で沢山の方から食品をご提供頂きました(写真はごく一部)

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