一般社団法人全国フードバンク推進協議会

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子ども食堂とフードバンク団体関係者による連携会議

2017-7-12

子ども食堂のご関係者様とフードバンク団体関係者で連携会議を行いました。

会議で出された意見や、会議に先立ちこども食堂ネットワーク様に実施いただいた、アンケート調査の結果をまとめましたのでご報告いたします。

 

グループA参加者(五十音順)

太田 茂雄 様 (フードバンク滋賀)

大野 覚 様  (NPO法人フードバンク茨城)

菊地 健 様  (フードバンクちば)

栗林 知絵子 様(NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク)

坂口 敦子 様 (フードバンク滋賀)

鈴木 和樹 様 (NPO法人POPOLO)

高橋 亮 様  (まつど子ども食堂の会)

野口 和幸 様 (NPO法人地域こども包括支援センター)

 

グループB参加者(五十音順)

青木 正照 様 (NPO法人ホットライン信州)

阿部 知幸 様 (NPO法人フードバンク岩手)

石田 真理子 様(NPO法人台東区の子育てを支え合うネットワーク)

釜池 雄高 様 (こども食堂ネットワーク)

近藤 博子 様 (気まぐれ八百屋 だんだん)

芝田 雄司 様 (NPO法人セカンドハーベストジャパン)

湯浅 誠 様  (法政大学現代福祉学部教授)

米山 けい子  (認定NPO法人フードバンク山梨)

米山 広明   (全国フードバンク推進協議会)

 

1. アンケートの実施とそれに対するフードバンク団体の現状

連携会議に先立ち、こども食堂ネットワーク様に各地の子ども食堂に対してアンケート調査を実施していただき、71団体から回答していただきました。

 

 

(1)回答していただいた、子ども食堂の活動地域

​・回答いただいた子ども食堂は、関東圏の団体が多くありました。

 

 

(2)子ども食堂の開催頻度

・月1回の開催が割合としては44%と一番多く、1~2回の開催と回答した団体が8割を越えていました。

 

 

(3)フードバンクから食材などの支援を受けているか

・食品の提供を受けていないと回答した子ども食堂が約7割を占め、フードバンクと子ども食堂の連携は、まだまだ進んでいないという現状が明らかになりました。

 

連携が進んでいない要因として考えられること(アンケートでの意見や当日の会議で出された意見から一部抜粋)

  • 近くに利用できるフードバンクがあるか分からない。

  • フードバンクを利用したいが、取りに行く時間と保管が必要な物と保管場所のバランスが取れていないので申込みをできずにいる。

  • フードバンク団体で生鮮を扱っている団体は少なく、子ども食堂側のニーズとマッチしていない。

  • フードバンクは食品企業から寄贈を受ける時に「転売や金銭との交換をしない」という契約をしているケースが多いので、フードバンク団体側としては企業との契約の関係で料金を取っている子ども食堂には提供できない場合もある。

 

 

(4)現在必要としている食材(複数回答)

・子ども食堂が必要とする食品は、肉・野菜(76%)、果物(59%)、野菜(56%)など、生鮮食品のニーズが高いことが明らかになりました。

 

 

2. 子ども食堂からフードバンクへの要望(アンケート及び会議での意見から一部抜粋)

  • 必要な物を必要な時期に提供していただけると助かる。

  • フードバンクから提供していただける食品のリストが分かるとありがたい。在庫食品のデータが共有できる仕組みがほしい。

  • 2、3日前に提供いただける食材が分かればメニューが決めやすい。子ども食堂側の開催日も事前にお伝えしておけばスムーズかと思いました。

  • ジュースやお菓子も参加する子どもに渡せたらいいと思う。

  • 参加者にお土産として食品を渡しているので、缶詰やレトルト食品なども助かります。

  • 生鮮品に関してのタイミングが合えばと思う。定期的な在庫情報の開示があると助かります。

 

3. 子ども食堂とフードバンクとの連携の可能性について(アンケート及び会議での意見から一部抜粋)

  • 子ども食堂で把握した生活状況が大変な子どもへのフードバンク側からも支援する。

  • フードバンクが支援している世帯に対して、子ども食堂に足を運べるように情報を提供する。

  • フードバンク側で寄贈できる食品の情報を、こども食堂と共有する仕組みがあるとよい。

 

4. まとめ

  • 子ども食堂の開催頻度は月1回~2回の団体が約8割。

  • フードバンクから食品提供を受けている子ども食堂は約3割。

  • 子ども食堂としては生鮮食品のニーズが一番高い。

 

(1)こども食堂とフードバンクで連携可能なこと

  • 生鮮食品についでニーズの高い調味料やお米を取り扱っているフードバンク団体は多いので比較的マッチングしやすい。

  • 子ども食堂に参加した困窮世帯の子どもに食品をお土産として渡すケースもあるため、缶詰やレトルト、ジュースやお菓子などのニーズもある。

  • 子ども食堂で把握した困窮世帯にフードバンクから個別に食料支援をする事例もある。(子ども食堂にフードバンクへの食料支援の申請書を置いてもらう)

 

(2)課題

  • 連携の進まない原因として、地理的な問題、各団体同士の認知の問題、フードバンクと食品寄贈企業との契約の問題、生鮮食品に関するミスマッチ、食品の管理方法に関する問題がある。

  • 大型冷蔵庫がある子ども食堂は少なく、関係者の自宅冷蔵庫に保管するケースも多い。

  • 子ども食堂では野菜や肉は、前日か当日に購入したり、食品寄贈元に引き取りに行っている。前日又は当日に確保するケースがほとんどである。

  • フードバンクでは生鮮食品を取り扱っている団体もあるが、取扱量が少ない

  • フードバンクが子ども食堂に食品を提供する際の判断基準には、無償性、食品の衛生管理などが挙げられるが、実は明確な基準は無い。

  • 子ども食堂への食品の提供については、基準や条件を満たすことよりも、団体間の信頼関係に依るところが大きい。

  • フードバンク団体としては活動実績や、食品の衛生管理に対する信頼性が高い子ども食堂には食材を提供しやすい。逆に活動を始めたばかり等の理由で、活動実績や食品の衛生管理に対する信頼性が低い(分からない)団体には食品を提供しにくい。

  • フードバンク団体が提供しやすい団体は認知度も高く食品の寄付も多いため、食材にそれほど不足していない。

  • 逆にフードバンクが食材を提供しにくい実績の少ない子ども食堂ほど、食材を必要としているというジレンマがある。

  • フードバンク団体と子ども食堂の連携がうまく行っている事例では、顔の見える関係性が前提としてある。

 

(3)連携を促進するための改善点

  • フードバンクが支援する世帯に子ども食堂の情報をお知らせする事で、貧困世帯の子どもが子ども食堂に参加できる様な機会を増やす。

  • 子ども食堂の開催日時や、フードバンクが提供できる食品の情報をお互いに共有する事で、フードバンクに寄贈された生鮮食品をその日のうちに、子ども食堂に提供、当日、又は翌日に消費できるという仕組みや連携体制を構築する。その方法であればフードバンク側も生鮮食品を保管する必要がないので、これまで管理が難しいため断っていた生鮮食品の寄贈を増やすことができる。

  • 連携が進んでいないというより、活動の歴史が単純に浅いとも考えられる。まずはお互いに顔合わせの機会が必要。

  • 都道府県単位の子ども食堂のネットワークにフードバンク団体が積極的に参加する。

  

連携会議を通して、顔の見える信頼関係を作ることが重要である、ということを関係者間で確認することができました。

 

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