林芳正文部科学大臣へ 子どもの貧困対策に関する提言書の提出 記者発表会を実施しました

一般社団法人全国フードバンク推進協議会では加盟団体に対し、寄贈食品やノウハウの提供など様々なサポートを行っております。その一環として、2016年~2017年の2年間に渡り、加盟団体である認定NPO法人フードバンク山梨が実施した、子どもの貧困の実態把握を目的とした学校教員や保育士、支援世帯へのアンケート調査をサポートしてきました。

調査の結果、教育現場や保育現場において貧困世帯の子どもを把握できていない現状や家庭への介入の難しさなど、子どもの貧困への対応に苦慮している実情が明らかになりました。

この度、調査により明らかになった課題を解決し、教育現場、保育現場における子どもの貧困の早期把握、早期支援を実現するために、林芳正文部科学大臣、宮川典子文部科学大臣政務官と文部科学省にて面談し、以下の3点をまとめた提言書を提出いたしました。また、同日に文部科学記者会見室にて記者発表会を開催し、提言書の内容を報道関係者の皆様にもご報告いたしました。

【林芳正文部科学大臣への提言書提出】

左:林芳正文部科学大臣

右:認定NPO法人フードバンク山梨 理事長 / 一般社団法人全国フードバンク推進協議会 代表理事 米山けい子

【文部科学記者会での記者会見】

左:一般社団法人全国フードバンク推進協議会 事務局長 米山広明

右:認定NPO法人フードバンク山梨 理事長 / 一般社団法人全国フードバンク推進協議会 代表理事 米山けい子

(1)小学校・中学校・高等学校教員、保育士・幼稚園教諭の育成課程(免許取得課程)に貧困に関する科目の導入

調査によって、教育現場や保育現場において子どもの貧困が把握できていない現状や、子どもの貧困への対策が不十分であるという課題が明らかになりました。

これらの課題解決には、子どもと毎日会っている学校教員や保育士が、子どもの貧困にいち早く気づき、早期の支援を行うために、貧困に対する理解を深めることが必要です。

そのため、教員免許状取得に必要な教職に関する科目に子どもの貧困についての科目の導入、保育士の場合には保育士資格取得の対応科目の中に貧困に関する講義を導入する等、教育免許取得課程や保育士資格取得の課程に貧困に関する科目の導入を提言しました。

(2)教育現場とNPOとの連携促進

一方で、子どもの貧困が把握できたケースにおいても対応策が不十分であるという課題もあります。この課題の解決のために、学校教員や保育士が子どもの貧困状況を把握した際に、学校内でどのような対応をすべきかを明文化したマニュアルの作成や、学校とNPOとの連携に関する事例集を子どもの貧困をテーマに作成し、全国の教育現場への配布や研修を実施することを提言しました。

(3)スクールソーシャルワーカー(SSW)の増員

学校教員に向けたアンケート調査では、貧困を把握するきっかけとして、親からの相談により貧困を把握するケースは最も少ない事が分かりました。

また、教育現場では貧困世帯で育てられている子どもがいることに気づきながらも保護者の自尊感情への配慮や、貧困であるという疑いだけで介入した際に反発を受けるリスクがあるため、教員や保育士が家庭の問題に介入することが難しく、対応に苦慮していることも明らかになりました。

貧困などの深刻な問題への対応は、多忙な教員だけでは限界があるため、SSWの増員が必要です。そのため、平成31年度までにSSWを1万人とする政府目標の早期実現や、自治体がSSWを増員できるよう、補助率(1/3)の引き上げの検討等を提言しました。

一般社団法人全国フードバンク推進協議会では、引き続き加盟フードバンク団体への支援活動や政策提言活動を通して、子どもの貧困対策に積極的に取り組んで参ります。

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