平成28年熊本地震支援
4月14日21時26分、熊本県熊本地方で地震が発生、熊本県益城町で震度7を観測。
その28時間後の4月16日1時25分には、同じく熊本県熊本地方を震央とする地震が発生し、熊本県西原村と益城町で震度7を観測。熊本県を中心に大きな被害を出しました。
今回の震災では、各地のフードバンクが協力して被災地への支援を実施しました。震災直後は通常の運送業者が熊本に入れなかったため、北九州のフードバンク団体に、各地のフードバンク団体から順次食品を発送、1週間で約15トンの食料品が各地のフードバンク団体から提供されました。
●4月18日
先に現地入りしていた他の災害支援団体と連絡を取り、被災地域の支援ニーズを把握した後、フードバンク北九州ライフアゲインが保管していた約2.5トンの食品を3台の車に積み込み、ボランティアと共に益城町・嘉島町、美里町の3か所に支援物資を届けました。
・益城町では支指定避難所以外の避難所へ支援物資を届けさせていただきました。
益城町内は特に被害が大きく、倒壊した家も多くありました。インフラの復旧に向けて夜を徹して作業している方々が、あちこちにいらっしゃいました。
・嘉島町では役場に支援物資を届けました。役場の方も24時間で対応されており、お疲れのところを物資の積み下ろしを手伝っていただきました。
・美里町では避難所へ支援物資を届けました。4月18日の熊本の夜は、吐く息も白く、4月中旬とは思えない寒さでした。そんな中で避難所や車中泊を余儀なくされている方々が大勢おられ、心配な気持ちでいっぱいになりました。
●4月19日~20日
各地のフードバンクから、中継地である福岡倉庫に支援物資が届き始めました。通常時と比べると1~2日くらいの遅れが出ていたようです。
●4月21日
ボランティアさんと物流倉庫に届いた食品の仕分け作業を行ないました。
●4月22日
熊本に移動後、民間支援団体、企業などで構成される「熊本地震・支援団体火の国会議」に参加、ニーズの把握等、情報収集を行ないました。
●5月2日
嘉島町の避難所にて、炊き出し団体へ水を40ケースを提供しました。また、フードバンク北九州ライフアゲインから避難所にバナナを提供しました。
●5月以降~
全国フードバンク推進協議会では、震災後新たに設立されたフードバンク熊本への食品提供、ノウハウ支援、倉庫の提供など、被災者支援に必要なインフラ整備を支援することを通して、継続的に被災地への支援を行っていきます。
被災地では、混乱した状況の中で試行錯誤の連続でしたが、震災直後に食品を届けた方々の反応が、「安心した」「社会から見捨てられていなかった」という、ホッとした表情をされたことが印象に残りました。
食品を届けるという活動を通して、物質的な支援だけでなく、安心感も届けられるということがフードバンク活動のメリットでもあると思います。