フードバンク奈良様にインタビューさせていただきました
NPO法人フードバンク奈良様は、現在、弊会が加盟フードバンク団体と連携して行っている「フードバンクこども応援全国プロジェクト」の参加団体です。今回は、弊会インターン生の森田と事務局の濵田が、フードバンク奈良様の代表理事の平川様にオンライン上でお話を伺いました。
フードバンク奈良様のプロジェクト期間中の様子
今回の夏のプロジェクト期間中は具体的にはどのような活動を行いましたか(森田)
平川さん:
7月19日から1週間かけて奈良市内8箇所で983世帯へ食品を配布するフードパントリーを実施いたしました。
カレーやお菓子なども喜んでもらえそうなもの、一世帯にバランス、バリエーションなど
工夫しながら必要に応じて購入して箱詰めをし、お米は非常に喜ばれるので、一家庭に2キロを入れました。
フードバンク奈良様の普段の活動内容を教えてください(森田)
平川さん:
大きく分けて2つ、奈良県内のこども食堂、福祉施設向けの食品提供活動と奈良市内の生活に困窮している子育て家庭に食品を提供する活動をしています。
活動拠点はこれまで2箇所、今回新たに1箇所増え3箇所となっています。
奈良県内のこども食堂、社会福祉協議会、福祉施設に月に2回食品をお渡ししており、合わせて奈良市からの委託事業として、ひとり親家庭、就学援助受給世帯、生活保護世帯の18歳以下のお子さんのいる生活が厳しいご家庭へフードパントリーを行っています。
春夏冬の休みに合わせて年3回、市内8カ所の会場でフードパントリーを行っています。地域の民生委員の方、地区社会福祉協議会、NPO団体の皆さまにご協力いただいて食品を配布しています。
今年度から、年3回のフードパントリー以外に、臨時のフードパントリーも行っています。
奈良市では行政がLINEを活用しており、奈良市内のひとり親世帯は3,500世帯ほど、そのうちLINEに2,300世帯登録、フードパントリーの案内を出すと980-1,000世帯の申し込みがあるんです。
最近はパンの工場からの食品提供があり、賞味期限は3日くらいですが、1,000個の場合は1世帯10個で100世帯先着順に申し込みをLINEで案内して配布しています。
その他には野菜、果物をいただいた際には県内のこども食堂、福祉施設に提供しています。
フードバンク奈良様のホームページの様々な箇所に「もったいないをありがとうに」という言葉がありますがその思いを教えて下さい。(森田)
平川さん:
立ち上げ当時、フードバンク奈良は、食品ロスを解決したいという環境の側面から参加された方と、こども食堂や福祉活動を行なっている困っている人の力になりたい方たちが集まった団体でした。
そこから、、食品ロスになるもったいないものを、必要とする人にお渡ししてありがとうにかえていくという活動にしたいという思いが込められています。
フードバンク活動のやりがいを教えてください(森田)
平川さん:
パントリーをやる際に利用者の方にアンケートをご回答いただいていますが、「助かります」「困っていたので助かりました。」「生活の急変で予想していない辛い状況の時に支援してもらい助かりました。」というメッセージをいただくことがあり、そのような声がフードバンク奈良で活動しているみんなのやりがいかなと思います。
日曜日には奈良ロータリークラブさんと一緒に、ひとり親家庭の方々と野外活動センターへ行く活動をします。いちご狩りなども行っていて、食支援だけではない、人と人との繋がりもやりがいのひとつです。
インタビューを終えての感想
今回のインタビューを担当させていただいた事務局の濵田です。
フードバンクこども応援全国プロジェクトの結果(数字)だけではなく、期間中のお話しや普段の活動を詳しく教えていただきました。また、フードバンク奈良様の「もったいないをありがとうに」の思いや、たくさんの人たちが繋がるような活動されていることが伝わってきました。
お忙しいところ貴重なお時間をいただきありがとうございました。
NPO法人フードバンク奈良様の取り組み
フードバンク奈良様は2017年に発足し、主にフードドライブで集まった食品や、企業からの提供品をいただいて、
奈良県内の子ども食堂や障がい者施設などへ食品を支援しています。活動を、目に見える「困った」はもちろんのこと、目に見えない声にも耳を傾け、食べ物を通じて必要な支援へとつないでいくことを心がけています。2020年度から、奈良市と連携し、生活が厳しい状況にある子育て世帯への食料支援に取り組んでいらっしゃいます。
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