フードバンク岩手と岩手県沿岸部の視察に行ってきました
フードバンク能登のスタッフ2名と全国フードバンク推進協議会のスタッフ1名が先日、認定NPO法人フードバンク岩手の事務局長である阿部知幸様の計らいで、3日間に渡ってフードバンク岩手の事務所見学と、東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県沿岸部を案内していただきました。
フードバンク岩手は、事務局長の阿部様が東日本大震災で被災者支援をしていく中で、生活困窮者への食料支援を目的として設立されました。
阿部様は令和6年能登半島地震発災直後の1月2日には被災地の視察のために被災地入りされました。
被害状況を鑑みてフードバンク能登を立ち上げてくださった方のお一人です。
フードバンク岩手は今年3月に事務所を移転されて盛岡市役所周辺に拠点を構え、支援機関との連携がより密に取れるようになったそうです。
事務所内の食品管理は、賞味期限と種類別にきっちり管理されており、庫内の食品は一か月半で受益者に提供されるという回転の速さです。
岩手県の皆様にとって食のセーフティネットとしてなくてはならない存在として重宝されており、多くの事を学ばせていただきました。
また、岩手県のNHK様に取材していただきました。
ぜひご覧ください。



また、東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県沿岸部の大船渡市と陸前高田市を案内していただきました。
東日本大震災から13年が経過した大船渡市は今、かつて大津波の被害を受けた商工会議所がそのまま残されておりました。
沿岸部に高くそびえる防潮堤を築き、遠隔操作できる水門を設けるなど、津波対策事業に力を注いできた様子がうかがえました。
また、大船渡市で活動をしておられるNPO法人きょうせい大船渡の熊谷新二様より、震災後、被災地の人々がどんな苦労をされてきたのか、それに伴ってどのような活動を行ってきたのかなどを、実際に見守り支援活動をして来られた経験を元にお話していただきました。


次に陸前高田市へ向かいました。
被災地で活動されてこられたNPO法人陸前高田まちづくり協働センターのセンター長の三浦まり江様と認定NPO法人桜ライン311代表理事の岡本翔馬様より、震災以降にどんな活動を行ってきたのか、被災地がどう変化していったのかなど、資料を元に詳しく説明してくださいました。
陸前高田市は東日本大震災以降、復興事業として沿岸部から離れた土地を大規模に盛土し、そこに商業施設などをコンパクトに集約しております。住宅はさらに高台へ建設されておりました。


一見すると、かつて大津波に見舞われたとは思えない程に芝のきれいな敷地には、お店が建ち並び、築間もない住居が建てられ、この地域の方々の生活再建の様子をうかがい知ることができました。
このように両市の復旧復興の様子を知ることで、能登がどのように復旧復興していくのか、イメージする事ができました。
大変有意義な時間を過ごす事ができました。
今回ご協力いただきました皆様に感謝申し上げます。


