活動報告

令和8年熊本地震 フードバンク支援活動レポート⑤

現地派遣スタッフからの活動報告

令和8年熊本地震の発生を受け、8月2日から6日までの5日間、全国フードバンク推進協議会の事務局スタッフとして、熊本県菊池市の「フードバンクひのくに」に入り、現地での支援活動に携わりました。

現地では、企業などから届く支援物資の受け入れや搬入・搬出、支援団体への配送、物資の記録・整理、支援先との調整などを行いました。また、現地で活動する団体が参加する情報共有会議「火の国会議」への参加や、物資の配送にあわせて被災地域の状況確認も行いました。

今回は、5日間の活動を振り返りながら、現地で実際に活動して見えてきたことや、今後必要だと感じた支援についてお伝えします。

現地に入って見えてきたこと

現地に到着して最初に感じたのは、被害の状況が地域によって大きく異なることでした。

空港から熊本市、フードバンクひのくにのある菊池市までの道中では、報道で目にしていたような大きな建物被害はほぼ見られませんでした。一方、物資の配送で県南部へ向かうと、道路のひび割れや倒壊した家屋などが確認され、同じ熊本県内でも地域によって被害の状況が異なることを実感しました。

また、建物の被害が目立たない地域や、飲食店・食料品店などが営業を再開している地域でも、すべての方が元の生活に戻れているわけではありません。移動が難しい高齢者や、もともと生活に困難を抱えていた世帯など、外からは見えにくい支援ニーズを把握していくことも必要だと感じました。

必要な物資を、必要な場所へ届けるために

今回の活動を通じて、支援物資を必要な方へ届けるためには、物資の確保だけでなく、現地のニーズを把握し、受け入れから配送までを調整することが欠かせないと感じました。

特に難しかったのが、必要な物資を把握することです。ある地域では「水は足りている」という情報があっても、別の地域や避難所では不足していることがあります。被害や復旧状況が変化する中で、どの物資を、どれだけ受け入れ、どこへ届けるのかを細かく確認する必要がありました。

また、フードバンクひのくにの倉庫には限りがあるため、多くの物資が届いた際には、受け入れた当日や翌日に配送することもありました。支援先にも十分な保管場所があるとは限らず、一度に受け入れられる量には限界があります。

さらに、被災地域への配送は移動距離も長く、複数の支援先へ物資を届けるには車両の確保や配送の段取りも必要です。

こうした経験から、支援物資を届ける際には、「何が必要か」だけでなく、「どのくらい受け入れられるか」「どのように届けるか」まで含めて調整することが重要だと感じました。

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支援物資を車に積み込む様子(2026年8月2日 熊本県菊池市)

現地で活動する団体を支えることも災害支援

フードバンクひのくにでは、支援物資の受け入れや配送、支援先との調整など、災害支援に伴うさまざまな対応を担っています。

今回の地震では、被災地域を活動拠点とするフードバンクが限られている中、全国の団体や企業から支援の申し出が寄せられる一方、行政や社会福祉協議会、福祉施設、支援団体などとの調整も必要となりました。

支援物資の受け入れや配送に加え、食品の在庫確認、支援の可否に関する問い合わせなど、一つひとつに対応していくには多くの時間と人手が必要です。

現地で活動する中で、食品や飲料を届けることと同時に、地域で支援を担うフードバンクが活動を続けられるよう、人員や活動資金の面から支える「支援者支援」も重要だと感じました。

全国フードバンク推進協議会がスタッフを現地へ派遣し、物資の受け入れや配送、記録、各種調整などを担うことも、現地団体の負担を軽減するための支援の一つです。

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支援団体への物資配送(2026年8月4日・5日 熊本県内)

復旧後も必要になる支援

道路や水道、店舗などが復旧しても、被災された方々の生活再建には時間がかかります。

家屋に大きな被害を受けた世帯や、もともと生活上の課題を抱えていた方など、災害をきっかけに長期的な支援が必要になる方もいます。また、災害後の訪問や聞き取りを通じて、それまで把握されていなかった生活上の困りごとが見えてくることもあると伺いました。

今回の現地活動を通じて、町やインフラの復旧と、一人ひとりの生活の再建は必ずしも同じペースで進むわけではないことを改めて感じました。

こうした復旧・復興期において、地域の支援機関や団体とつながりながら、生活状況に応じて継続的に食品を届けるフードバンクの活動は重要です。発災直後の緊急的な物資支援だけでなく、その後の生活再建の過程でも、必要な方へ食料支援を届けていく役割があります。

全国フードバンク推進協議会としても、被災地の状況や支援ニーズの変化を確認しながら、地域のフードバンクによる支援を支えていく必要があると感じました。

全国フードバンク推進協議会では、引き続き現地の状況を確認しながら、フードバンクひのくにをはじめとする現地団体と連携し、必要な支援に取り組んでいきます。

令和8年熊本地震 緊急支援募金へのご協力のお願い

全国フードバンク推進協議会では、被災地域のフードバンク団体と連携し、食品や生活関連物資の提供など、被災された方々への支援活動を進めてまいります。

今後も現地の状況に応じて継続的な支援が必要となることが見込まれます。皆さまからお寄せいただいたご寄付は、被災地域への食品・生活関連物資の輸送費、物資調達費、支援活動に必要な経費などに活用いたします。

被災地への温かいご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

<令和8年熊本地震 フードバンクによる緊急支援募金>

■Yahoo! 募金

令和8年熊本地震 フードバンクによる緊急支援募金(全国フードバンク推進協議会)
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5560003

■congrant(コングラント)

令和8年熊本地震 緊急支援寄付(全国フードバンク推進協議会)
https://congrant.com/project/zfkdonation/23848

■READY FOR(レディーフォー) 

令和8年熊本地震 フードバンクによる緊急支援募金
https://readyfor.jp/projects/174890

■銀行振込

銀行名:PayPay銀行
支店名:ビジネス営業部支店
口座種別:普通
口座番号:6471151
口座名義:一般社団法人全国フードバンク推進協議会一般口

■ゆうちょ銀行振込

銀行名:ゆうちょ銀行
記号:10820
番号:16540841
口座名義:全国フードバンク推進協議会

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